松本人志「遺書」

期待はずれだった松本人志のプロフェッショナル本、そのAmazonレビューであげられていた「遺書」も購入した(遺書の方が全然面白かった、というレビューが目立っていた)。

 

読んでみたら、たしかにこっちの方が面白い。

プロフェッショナル本では全然語られていなかった、松本の笑いのセオリーの内容についても多少触れられているし(まぁ、決して多く書かれているわけではなくて、塙本の方が全然面白かったけど)、個人的には、松本人志の持つ、純な感じ、ナイーブさみたいなものが出ているところが特に良かった。

 

家族・実家へのいたずらについて真摯に憤ったり、板尾創路の事件について温かく見守るよう頼んだり、東京に出てきてまだ売れずにくすぶっていたころ親切にされたタクシーの運転手さんへの感謝を書いたり。

 

あとは浜田愛。

 「仕事が終わってからいっしょに遊ぶことなど絶対にないし、プライベートな部分はいっさい知らない。でも、あいつのことはだれよりもよく知っている」

「松ちゃんより浜ちゃんのほうが好きと言われればムカつくが、浜ちゃん嫌いと言われてもムカつく」

「だれの誕生日も覚えないオレだが、気持ち悪いが浜田の誕生日だけはなぜか覚えてしまっている」

 とか。

 

最近の松本について、この本を書いたころの志が失われている、というレビューもあったが、このような内面のナイーブさ、そしてそれを表に出すのはめちゃくちゃ恥ずかしいというやはりナイーブな感覚は、いまの松本からも感じる。そこに好感をもった。世代ではないから、笑いの質が変わったのかはわからない。